故郷の廃家
甘口、辛口の雑記ブログ。 少女時代の思い出と、現代の風潮への怒りとの、2つの ベクトル上で行き暮れる。 団塊嫌いの団塊による、すべての世代の人へのメッセージ。


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2009.02.01  「ライオン?それともトラ?」  <<13:16


2009.02.01  「ライオン?それともトラ?」 <<13:16

子どもと教育について考えさせられた目撃談を一つ。

ある日、私は近くのスーパーの二階で買い物をしていた。
場末の、と言っていい町の、さびれかけたスーパー。一階は食品。二階はちょっとした
衣類や寝具、その他の生活用品などが置いてある、よくあるスーパーである。
雨もよいの日で、客は私のほか数人がいるだけだった。
買う必要のあったものを探して、ふと、一組の父子のそばを通りかかった。
父親は30代半ばといったところだろうか。連れている男の子は3~4歳くらい。
お父さんは何やら一生懸命、自分の靴下を選んでいて、子供は傍で退屈している様子だった。
私が探していたものを籠に入れて、再び二人の傍を通りかかると、お父さんはまだ、
靴下を物色している。
子供は焦れて、お父さんの傍で体をくねくねさせている。 

ふと、その男の子が、
「ねえねえ、おとうさ~ん。ライオンはオスで、トラはメスなの?」と父親に訊ねた。
私はその時やはり近くで衣類などを見ていたのだが、それを聞いて心の中で思わず爆笑。
そしてその男の子にいたく共感を覚えた。
「わかるわかるよ、ボク。 確かに、ライオンのメスとトラって形が似てるものねえ。」
しかし、お父さんは 、靴下を手に取って、
「ああ~? うう~。」と言っただけ。

そうなのだ。私も子供の頃、不思議に思っていた。ライオンのオスは立派なたてがみが
あってすぐそれとわかるけれど、ライオンのメスはトラと形態がとても似ているではないか。
模様があるかないかの違いだけで、形はとても似ている。
男の子がトラを見て、ライオンの奥さんかな?と思ったのは私にはとてもよく理解できた。

「ねええ。おと~さ~ん。ライオンはオスで、トラはメスなの?」

子供は又訊いた。お父さんの脚に背中をこすりつけながら。
お父さんは、また「ああ~?うう~。」と答えたきり、まだ靴下を真剣に選んでいる。

私はその男の子が大好きになっていたので、持ち前のおせっかいぶりを発揮して、
その子にトラはライオンのメスではないことをじっくりと教えたあげたかった。
でもさすがにそれはできなかった。
そして、男の子への熱い共感と、若い父親へのかすかな失望を胸に
その場を離れた。

おとうさ~ん!あなたは今、大事な教育の機会を逃したんですよ~!
靴下を選ぶより、いや、靴下を選びながらでいいから、
どうして子供の真剣な質問に答えてあげなかったんですか~?
2回もお子さんは訊ねたじゃないですか。
「ライオンはオスで、トラはメス?」って。

子供は生まれてから数年の間に急速に言葉を覚えていき、ものを認識していく。
物と言葉の関係性を一つ一つ認識して覚えていく・・・それはものすごい脳の活動が
その時期行われているということである。
たかが「ライオンとトラの違い」という勿れ。
その子はライオンのメスとトラの形が似ていることを認識し、その違いを今はっきりさせようと
頭を活発に働かせていたところだったのだ。
それをお父さんは、「ああ~?うう~。」という言葉にもならない音でしか応えてやらなかった。

この子はそういうおと~さんのもとで、これから先も、色々な場面でたとえ様々な疑問が
いろいろいろいろ頭に浮かんだとしても、はっきり答えてもらえないまま、大きくなるのだろうな。
そう思って残念だった。
それでは子供が将来、国語が苦手になっても仕方がないぞ。
それでは子供が将来、理科が苦手になっても、図工が苦手になっても仕方がないぞ。

どうしても忙しい時ならしようがない。それでも、大人は、子供の質問には、
後ででもいいから、ちゃんと向き合って答えてやるべきである。
子供は急速に体も頭脳も成長していく。その時に言葉をいっぱいかけてやらないと。
子供が物事を正確に認識していくのを助けてやらないと。
教育は学校の勉強のようなものだけではない。
日常の、こうしたごく些細なことから得ていく知識の方が実は子供にとって
大きいのかもしれないのだ。
おと~さ~ん、おかあさ~ん、子供の質問にはちゃんと答えてあげてくださいね。
わからなかったら一緒に調べてね。

言葉のこと、勉強のことだけではない。大人はいつも本気になって
子供と向き合ってほしい、そう心から思うのである。
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